我が家の模型_正面 我が家の模型_玄関ポーチ 我が家の模型_吹抜け〜2階 我が家の模型_ダイニング〜キッチン 我が家の模型_吹抜け〜和室〜サンルーム

2011年12月09日

『地鎮祭、普通はどうやるの?』

我が家の場合、「地鎮祭」は本当に気持ちだけでやったようなもので、
略式もいいところで、とても正式とは言える内容ではありませんでした。

では、普通の地鎮祭はどうやるものなのか?を、
次の項目に沿って、ちょっとだけ、お話してみようと思います。

■神事の場所〈神座〉について
■お供え物
■儀式の進行
■礼のしかた
■拍手の打ち方
■玉串の捧げ方


■神事の場所〈神座〉について
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
敷地に祭事を行う場所をつくります。
敷地の適切な場所に、斎竹(いみだけ)を4本四角く立て、
それを注連縄(しめなわ)で結び、
注連縄には、紙垂(しで)をさげます。
こうして祭事を行う四角のエリア「神座」が出来上がります。

神様がいらっしゃる場所が、神座となり、
神座は南を向くように、または、東を向くようにします。

実際には、建て主の意向を伝えれば、施工会社(建設会社、工務店、棟梁)の方が
場所の設営を取り仕切ってくれるはずです。


■お供え物
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
一般的に、「海のもの、山のもの」をお供えするといわれます。
具体的には、
米、酒、餅、海魚、川魚、野鳥、海藻、野菜、菓子、塩、水などです。
現実には、川魚と野鳥は、あまり見たことはないので、
絶対に全てをそろえなければならないものでもないようです。

海の魚は、鯛(たい)のこともあれば、スルメのこともありました。
海藻は、コンブがよく使われるようです。
野菜は、大根など形がしっかりしたものがよく見られます。



■儀式の進行
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
1.手水(てみず)の儀(または、ちょうずの儀)
    式場に入る前の体を清める儀式。略式では、あまり見ない。
2.修祓の儀
    けがれを祓う儀式
3.降神の儀
    神様をお迎えする儀式
4.献饌の儀
    神様にお供えをする儀式
5.祝詞奏上
    神を尊び、神の加護を願う儀式
6.地鎮の儀式
・切麻散米の儀式
 神官が切麻、散米を持ち、敷地の中央、四隅にこれを撒いて祓いをする。
7.玉串奉奠の儀
    榊の枝を捧げる儀式(神を敬う心を表す)
    参列者も順番に玉串(榊)を捧げる。
8.撤饌の儀
    お供え物を下げる儀式(略式では省略されることが多い。)
9.昇神の儀
    神様がお帰りになる儀式
10.直会(なおらい)の儀
    関係者が神酒などお供え物を頂戴すること。
    別会場に移動しての儀式宴席となる場合が正式のようですが、
    略式では、その場でお神酒(おみき)を一杯ずついただくことになります。

住宅の個人的な地鎮祭では、司会者を特におかないので、
基本的には、神官が儀式を進めていきます。
参列者は、礼、拍手をする箇所など、神官に従うことでよいでしょう。


■礼のしかた
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
儀式のとき、最も気になるのは、礼のしかた、拍手(かしわで)の打ち方、
そして、玉串の捧げ方という、参列者も行う部分ではないでしょうか。

まず、礼のしかたですが、大きく分けて2種類の礼、
深い礼(拝:はい)と浅い礼(揖:ゆう)があります。

浅い礼は、神官から玉串を受け取るとき。会釈程度。
深い礼は、玉串を祭壇に捧げるとき。90度くらい腰を曲げる。

玉串を捧げるときなど、
「ニ礼(拝)、二拍手、一礼(拝)」
をします。つまり、
2回深い礼をしてから、2回手を打ち、終わりにもう一度深い礼をする。
というものです。


■拍手(かしわで)の打ち方
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
指を開かずに手のひらを胸の前で打ち合わせます。

両手のひらが離れたところからはじめるのではなくて、
手を合わせたところからはじめるとよいでしょう。

清らかな音が出るとよいとされています。


■玉串の捧げ方
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
神官から玉串(榊)を受け取り、神前に向かいます。
神前手前で、浅い礼をし、さらに神前に近付きます。

神前では、玉串を持ったまま、深い礼をして、玉串を捧げます。
玉串を捧げるときは、榊(さかき)の枝の方を神様のほうに向けて、
榊の葉のほうを自分の方にむけて、葉の表を上にして置きます。

玉串を捧げたら、少し後退し、
「二拝、二拍手、一拝」をします。

終わったら、三歩ほど後退してから、回れ右をして
自分の席(立ち位置)に戻ります。


■まとめ
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
この説明には、鍬(くわ)入れの儀式など、
個人住宅レベルでは、なかなか行われないものについては、
省略しました。

また、それぞれの神社や、更には仏式などでも内容が
異なってくると思います。
ですから、実際に地鎮祭を行われるときには、
その神主さんやお坊様から
よくお話を聞かれるとよいと思います。

何を神主さんが当日持ってこられて、
何を建て主側で用意したらいいのかなど、
事前に気楽にお聞きになってください。

実際の式の進行では、誰もが始めてのことですから、
わからないのが自然です。
神官の方の仰るとおりに任せれば、間違いのないところです。

私も最初は、何がなんだかわからずにいました。
そこで試しに、建築の儀式についての解説書を読んでみました。
それでも読後は、わかったような、わからないようなといった感じでしたが、
実際の場になると、それなりに神主様や周りの方たちがやっていることが
理解できるのでした。

参考書のご紹介『すぐに役立つ建築の儀式と祭典』
お試し下さい。

ただ、謝礼のことや、その土地独特のやりかたなど、
わからないところがあるのも確かです。
そんなときは、身近な年長者の方や経験者の方に
お聞きすると良いでしょう。

なによりも、気持ちを込めるのが第一なのですから、
儀式の大小やお金のかけ方にとらわれずに
自分なりの地鎮祭をされるのが一番かと思います。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ラベル:地鎮祭
posted by 建築士ky at 09:00| Comment(0) | 家づくり諸事やったこと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年12月08日

『地鎮祭をどうするか?』

確認申請も無事に降り、さらに工事の契約も済んで、
いよいよ実際の現場工事にかかります。
その前に、頭を横切ったのが、「地鎮祭」をどうするか?
ということです。

さて、地鎮祭というと神主様やお寺様に来ていただいて、
祝詞などをあげていただくのが、一般的に見られる形式ですが、
なけなしの予算の中で進めていることもあり、
そんなに大げさなことはできない気持ちでした。

さりとて、全く何にも無しでは、
それはそれで気になる部分が心に残ります。
私は、決して信心深い人間ではありませんが、
これから先、安全に工事が進んでくれることを思うと、
祈りを捧げることも必要な儀式のように思えます。

実家の親に相談すると、
そんなに形式に縛られなくても、やれる範囲で
やればいいのではないか、とのアドバイスでした。

父親自身も今の実家の家を建てるときは、
まだ若くて、手持ち金もない状況だったそう。
自分でお寺様に行って、お札をもらってきた逸話を
聞きました。

私も、見よう見まねですが、自分で「地鎮祭」らしきものを
することにしました。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
■お寺様に御札をもらいに行く
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
地鎮祭の式を執り行うのは、神式、仏式、キリスト教式、等々、
あると思います。また、それぞれの宗派に更に分かれていますから、
微妙な違いを含めれば、相当数のやり方が存在することになります。

私自身は、普段の日々、お寺に行って勉強したり、お坊様とお話を
したりということが皆無な人間ですが、多少の縁というのもあって、
父が行ったお寺に、自分も行くことにしました。

まったく面識もないところで、
それもキチンとした式を執り行うのならばいざしらず、
「御札だけ下さい。」というのは、
なにやら失礼なことだと申し訳なく思いながらも、
我が家の事情などを説明いたしました。

お坊様は、流石に徳を積んだ方でいらっしゃいます。
「いいんですよ。」とやさしく接してくださいました。

敷地の4隅に立てるので、4枚のお札です。
本来ならば、それぞれの家に応じてお経を上げたりして
御札に個別の思いを込めるのだそうですが、
今回は、省略です。

4枚で、2000円也。
お金で買うのではなく、御寄進料とか御祈祷料でございます。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
■御札を立てるための、その他のアイテム
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
御札を敷地の4隅に立てるためには、細い竹が必要です。
お寺様で御札をいただいた帰り道に、ホームセンターに寄りました。

直径10〜12ミリ程度の「細竹」を購入。
5本、1束で125円。
一緒に、御札を雨などから守るために、小さくて透明なビニール袋も
購入しました。

本当は竹にも、この種類がいいとかの基本があるのかもしれませんが、
“自己流”ですから、気にしないことにしました。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
■御札を立てる
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
敷地に戻って、御札を立てる準備です。
買ってきた細い竹の先の方、長さにして御札の長さより少し多めに
縦に半分に切っていきました。

2つに割れたところに、ビニール袋で包んだ御札を挟み込んで、
その御札の上下の竹をところを紐で縛りました。
これで風が吹いても御札が落ちることはないでしょう。

そうやって、全部で4本をこしらえました。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
■祈りを捧げる
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
その日は、「友引」ということで、
“午前と夕方・晩が吉”というものなのだそう・・・。
そういうところだけは、気になってしまう私です。

で、夕方、工事の現場監督もしてくれる建設会社のT専務さんも
来てくださって、超略式(?)地鎮祭をやりました。

4隅に御札を立て、4隅と真ん中に清酒、塩、お米をまきました。
専務さんと2人で祈りを捧げ(心の中で)、
最後は、残った日本酒を2人で茶碗で一口ずついただきました。

地鎮祭の基本は、土地の神様に祈ることですから、
工事が安全に最後までたどり着けるようにとの、
私たちの思いが少しでも届けばいいなぁ、と願ったのでした。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
明日は、「地縄張り」です。
一歩一歩ながら、家づくりが確実に進んでいきます。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ラベル:地鎮祭
posted by 建築士ky at 09:00| Comment(0) | 家づくり諸事やったこと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

広告


この広告は60日以上更新がないブログに表示がされております。

以下のいずれかの方法で非表示にすることが可能です。

・記事の投稿、編集をおこなう
・マイブログの【設定】 > 【広告設定】 より、「60日間更新が無い場合」 の 「広告を表示しない」にチェックを入れて保存する。