設計図が必要になってきます。建築図面などとも呼ばれます。
図面の必要な理由は、いくつかあげられると思いますが、
次の3点のようになるのではないかと思っています。
・建て主の方と設計士の間の、具体的な意思疎通を図るためのツールの1つとして。
・実際に建設費がいくらかかるのかを見積もり積算するためのよりどころとして。
・工事において作業するための設計図として。
これらのことに共通するのは、
家づくりに関係する人たち全員が、
(建て主も、設計者も、工事関係者も、検査官も、金融機関も・・・。)
同じひとつの出来上がった姿を共有できるということではないでしょうか?
実際の家づくりでは、なかなか100%完璧に思い通りに
いくわけではありませんが、設計図があることで、
できるだけ関係者の考えの行き違いをなくすことができると思います。
できるだけ、「こんなはずじゃなかった・・・。」をなくすものが、
設計図だと思っています。
では、
1軒の住宅を建てるためには、設計図は何枚くらい必要なのか?
これも、世間の現状では、ピンからキリまでという状況です。
家を建てるためには、「建築確認」という申請書類を
役所に提出して、審査を受ける必要があります。
そのためには、住宅規模・内容の建物ですと
「数枚の図面+申請書類」という形の提出物になります。
具体的には、
「配置図」「各階の平面図」「立面図」などが主要な図面になってきます。
それらに、必要事項・・・防火措置など各種法規をクリアできているかの
検討を記載していきます。
現在では、「シックハウス対策の24時間換気」措置の検討や
「住宅瑕疵担保履行法」の保険加入に必要な図面も同時に
作成することとなります。(基本的には、「建築確認図面」がベース。)
さて、上のような内容で役所の審査は受けられるのですが、
それは、最低限の必要項目だけですので、
設計図として住宅1軒を正しく表しているとはいえません。
そこで、建築設計者の中では、
「確認図面」と「本設計図面」という言い方があります。
「確認図面」は、先に書いたように審査を受けるための図面です。
そしてもう1つの
「本設計図面」が、細かく見積もり積算のできる
家の細部までを表した図面になるわけです。
どんな部材を使って、どのように組み合わせて、
どんな形(デザイン)をつくりあげるのか?
そして、どんな仕上げを施すのか?
を図面という形で表現します。
我が家の家づくりの時の図面は、
A2サイズの用紙で、全18枚の構成でした。
我が家は、かなり小さい家なので、1枚の用紙の中に
2つの図を一緒に入れてあったりしますが、
(例えば、1階、2階の平面図を1枚の用紙。)
標準の大きさの家でしたら、各階で1枚の図面ということも
あたり前ですので、全部で30枚くらいになっても不思議ではありません。
細かいところまで、特別なデザインや工法を施すほど
それらを説明するために図面の枚数は増えていきます。
つまり、思い入れが多いほど、図面に書く内容が増えていくわけです。
逆に、少し昔の建築図面が、ほんの2〜3枚で済んでいたというのは、
大工の棟梁の頭の中に図面にあたるものが全て入っていたことと、
今ほど“特別な家”(言い換えれば、オンリーワンの家)が
求められていなかったこと、
そして、建築法規的にも申請内容が少なかったことが
その理由となるでしょう。
我が家の場合は、これまでにもお話してきましたように、
ローコストにするために、「特別な」ことをしようとしていますので、
それを表現するためにも、仔細な図面を作成しました。
ラベル:設計図


