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2011年10月28日

『住宅を建てるときに設計図を何枚描くのか?』

さて、家づくりにおいて、実際の建築工事を進めるために
設計図が必要になってきます。建築図面などとも呼ばれます。

図面の必要な理由は、いくつかあげられると思いますが、
次の3点のようになるのではないかと思っています。

・建て主の方と設計士の間の、具体的な意思疎通を図るためのツールの1つとして。

・実際に建設費がいくらかかるのかを見積もり積算するためのよりどころとして。

・工事において作業するための設計図として。

これらのことに共通するのは、
家づくりに関係する人たち全員が、
(建て主も、設計者も、工事関係者も、検査官も、金融機関も・・・。)
同じひとつの出来上がった姿を共有できるということではないでしょうか?

実際の家づくりでは、なかなか100%完璧に思い通りに
いくわけではありませんが、設計図があることで、
できるだけ関係者の考えの行き違いをなくすことができると思います。

できるだけ、「こんなはずじゃなかった・・・。」をなくすものが、
設計図だと思っています。

では、
1軒の住宅を建てるためには、設計図は何枚くらい必要なのか?

これも、世間の現状では、ピンからキリまでという状況です。

家を建てるためには、「建築確認」という申請書類を
役所に提出して、審査を受ける必要があります。
そのためには、住宅規模・内容の建物ですと
「数枚の図面+申請書類」という形の提出物になります。

具体的には、
「配置図」「各階の平面図」「立面図」などが主要な図面になってきます。
それらに、必要事項・・・防火措置など各種法規をクリアできているかの
検討を記載していきます。
現在では、「シックハウス対策の24時間換気」措置の検討や
「住宅瑕疵担保履行法」の保険加入に必要な図面も同時に
作成することとなります。(基本的には、「建築確認図面」がベース。)

さて、上のような内容で役所の審査は受けられるのですが、
それは、最低限の必要項目だけですので、
設計図として住宅1軒を正しく表しているとはいえません。

そこで、建築設計者の中では、
「確認図面」と「本設計図面」という言い方があります。

「確認図面」は、先に書いたように審査を受けるための図面です。
そしてもう1つの
「本設計図面」が、細かく見積もり積算のできる
家の細部までを表した図面になるわけです。

どんな部材を使って、どのように組み合わせて、
どんな形(デザイン)をつくりあげるのか?
そして、どんな仕上げを施すのか?
を図面という形で表現します。

我が家の家づくりの時の図面は、
A2サイズの用紙で、全18枚の構成でした。
我が家は、かなり小さい家なので、1枚の用紙の中に
2つの図を一緒に入れてあったりしますが、
(例えば、1階、2階の平面図を1枚の用紙。)
標準の大きさの家でしたら、各階で1枚の図面ということも
あたり前ですので、全部で30枚くらいになっても不思議ではありません。

細かいところまで、特別なデザインや工法を施すほど
それらを説明するために図面の枚数は増えていきます。
つまり、思い入れが多いほど、図面に書く内容が増えていくわけです。

逆に、少し昔の建築図面が、ほんの2〜3枚で済んでいたというのは、
大工の棟梁の頭の中に図面にあたるものが全て入っていたことと、
今ほど“特別な家”(言い換えれば、オンリーワンの家)が
求められていなかったこと、
そして、建築法規的にも申請内容が少なかったことが
その理由となるでしょう。

我が家の場合は、これまでにもお話してきましたように、
ローコストにするために、「特別な」ことをしようとしていますので、
それを表現するためにも、仔細な図面を作成しました。

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ラベル:設計図
posted by 建築士ky at 09:00| Comment(0) | 設計編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年10月27日

『家づくりの基本設計図面をまとめる(2)』

家づくりの基本設計段階のお話の続きをします。

前回は、建物の水平方向の図面をつくりました。
今回は、高さ方向の図面をつくります。
水平方向というと、「間取り」が基本になるのですが、
高さ方向というと、「立面」と「断面」になります。

《立面図》
立面図は、建物(住宅)の外から見た状況をそれぞれの面の
平面的な絵として表現したものです。
一般的な建物は、平面的に四角の外形をしているので、
外から見た面も4面あることになります。
多くの場合、東西南北で、例えば、「東立面図」のように表現します。

立面図

上の立面図の場合、東面と北面を描いています。
見た形と共に、屋根材や外壁材などの仕上げ内容も表示しています。
窓の大きさや各部の形、雨どいなどの付属物、
仕上げの別などがわかるようになっています。

意地でも建てた小さな家の模型001.jpg

模型と比べてみます。
全面道路に面した北側の面です。
正式な寸法数値や角度は「立面図」から読み取れます。
正面からの出っ張りや引っ込みがイメージしにくいので
模型を併用すると、よりわかりやすいと思います。

我が家の例では、
玄関ポーチが1.8メートル中に入り込んでいるのですが、
「立面図」では、わかりにくいですが、
「模型」では、引っ込んだ状況がわかっていただけるのでは
ないでしょうか。(自転車のところ)

逆に、模型では、雨どいなどの細かな造形を施していませんので、
その辺に関しては、「立面図」で正確な情報を得ることになります。

今回は、お示ししていませんが、他にもう2面、
西側と南側についても、実際には立面図を作成しています。

《断面図・矩計図》
建物を水平に輪切りにしたものが、平面図ですが、
それに対して、縦に輪切りにしたものが、「断面図」です。

家を考える場合、縦方向で重要なのは、床・天井の高さ関係です。
「断面図」は、その寸法を表現しています。

具体的には、敷地の地面を基準にして、
1階の床が、地面から何センチ高くなっているか?
1階の床から2階の床までは、何センチ上がるのか?
各部屋の天井の高さは、何センチか?
天井裏や床下はどのくらいの余裕があるか?
などを考えながら、それぞれの数値を設定していきます。

矩計図

この図は、「断面図」の中でも、特に詳しく細部まで描いてある
「矩計図(かなばかりず)」になります。
この精度の図面ですと、梁部材や基礎の断面形やサイズも
よくわかります。

我が家の場合、1階・2階共に天井ふところを極力無くして、
高さ方向のダウンサイジングをしていることがわかります。
2階床面のすぐ真下に1階天井面があります。

単純な骨組み

上の「矩計図」が、実際に建ちあがるとこんな感じになります。
建て方の時の写真ですが、同じ面を見ています。

以上、
水平方向の「平面図」、高さ方向の「立面図」「矩計図」が
出来上がり、これらの図面を基本にして、さらに各部の図面を
つくりあげていくことにいたします。

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posted by 建築士ky at 09:00| Comment(0) | 設計編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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