我が家の模型_正面 我が家の模型_玄関ポーチ 我が家の模型_吹抜け〜2階 我が家の模型_ダイニング〜キッチン 我が家の模型_吹抜け〜和室〜サンルーム

2011年11月03日

『設計図まとめる・・・家づくりの1つの節目』

2006年5月。
ゴールデンウィークの休みを使って
図面を描き進めました。
描いては、ボツにするの繰り返しもありましたが、
なんとか、図面一式の完成に至りました。


・NO.00 表紙
・NO.01 概要図
・NO.02 仕上表
・NO.03 平面図 S=1/50、立面図 S=1/100
・NO.04 矩計図 S=1/30
・NO.05 階段詳細図 S=1/30
・NO.06 伏図1 S=1/50(基礎伏図、床伏図)
     基礎詳細図 S=1/20
・NO.07 伏図2 S=1/50(2階梁伏図、小屋伏図)
・NO.08 軸組図1 S=1/50
・NO.09 軸組図2 S=1/50
・NO.10 天井伏図 S=1/50
・NO.11 展開図1 S=1/50
・NO.12 展開図2 S=1/50
・NO.13 展開図3 S=1/50
・NO.14 展開図4 S=1/50
・NO.15 鋼製建具表 S=1/50
・NO.16 木製建具表 S=1/50
・NO.17 電気設備図 S=1/50
・NO.18 給排水設備図 S=1/50

図面用紙は、A2サイズ(59.4センチ×42センチ)です。

基本的には、これまで構想編でお話させていただいた
内容を図面化しています。

○小さいこと
○家の中を細かく区切らないこと
○建物の軽量化
○単純明快な骨組み
○光を多く取り入れること
○家全体が一体感を持っていること
○見えるところは安く、見えないところはコストをかけて。
○設備機器は、ケチらない。

改めて整理するとこのような感じでしょうか。

床面積は、
1階:48平方メートル
2階:47平方メートル(吹抜けは床面積に入りません)
合計:96平方メートル(約29坪)

1階は、LDK+水廻り
2階は、夫婦寝室(和室)6帖
   子ども部屋(洋室)15帖(子どもたちでシェア)

吹抜けを中心にした我が家のつながり

吹抜け_PH019

ダイニングとキッチン_PH035

我が家の模型〈2階〉

さて、ここまでは、頭の中で構想を膨らませた
どちらかというとイメージ先行の段階でしたが、
図面が完成した今、ここからはイメージを実現するための
実行動の段階に入ります。

まずは、実際の家をつくってくれる施工者の方を
どなたにするかを決めるところから始まります。

人気ブログランキングへ
ラベル:実施設計
posted by 建築士ky at 09:00| Comment(0) | 設計編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年11月02日

『建築図面を見るときの「縮尺」のこと』

前回は、数字と単位についてご説明しましたが、
今回は、図面の「縮尺」についてご説明いたします。

「縮尺」は、皆さんもご存知の通り、
建築に限らず、図面というものが、実際の大きさを
何分の一かに縮めて用紙に描く、というコンセプトのもとに
形づくられているものですので、そのときの縮小の比率を
「縮尺」あるいは「スケール」と呼んでいるわけです。

zu_拡大01

例えば、上の図面では、縮尺が「S=1/100」と表示されています。
これは、実際の大きさ(長さ)を正確に100分の1に縮小して
図面を描いています、という表明です。

例えば、前回お話に出した、
1間=1,820ミリという長さは、この「S=1/100」の図面上では、
18.2ミリの長さで描かれています。

さて、図面を見ていくときに、ここの部分の長さは何ミリなんだろう?
と知りたくなる場合があります。
しかし、実際の図面上では、ありとあらゆる部分に寸法が
記載されているわけではありません。
逆に、そんなことをしたら図面は、寸法だらけになって
何がなんだかわからなくなってしまうでしょう。

そこで、図面を読む人が、自分で寸法を読み取る必要が
出てきます。設計の人や施工の人は、「三角スケール」という
ものさしを持っておりまして、コレで図面の絵から長さを
読み取っていくという作業をしています。

三角スケール
(↑三角スケール:手前下に1/200の表示が見えます。)

「三角スケール」は、三角形の断面の各頂点の裏表、計6ヶ所に
目盛りが刻んでありまして、それぞれの目盛りの刻み方が、
いろいろな縮尺に応じた割合になっていますので、
図面の縮尺にあった目盛りのところを使って、読み取っていくわけです。

例えば、この「三角スケール」ですと、
「1/100」「1/200」「1/250」「1/300」「1/500」「1/600」
という6パターンの目盛りがふってあります。

これで上の6つの縮尺の図面は読み取れますし、
目盛りを自分で10倍に換算して読み取れば、
「1/10」「1/20」「1/25」「1/30」「1/50」「1/60」
の図面が読み取れますし、100倍に換算して読み取れば、
「1/2」「1/3」「1/5」
などの詳細図面を測ることも可能になるわけです。

建築図面でしたら、このくらいで、ほぼ全ての縮尺を
網羅していることになります。

普通、建て主さんと設計士が打合せするときの図面は、
1/100の図面が多いですから、1/100でしたら、
普通の文具のモノサシの目盛りがその割合になっていますから、
「三角スケール」でなくても読み取れるということになります。

とはいえ、縮小したものを目盛りで読むのですから、
誤差が入ることが前提です。実際10センチのものが
1/100図面では1ミリになってしまいます。
図面からスケールで読むときは、おおよそと考えましょう。

図面内容と縮尺の関係では、次のような組み合わせに
なることが多いようです。

・基本となる平面図・・・「1/100」
・平面詳細図・・・「1/50」または「1/30」「1/20」
・立面図・・・「1/100」
・断面図・・・「1/100」
・矩計図・・・「1/30」「1/20」
・構造図・・・「1/100」「1/50」
・展開図・・・「1/50」
・設備図・・・「1/50」

その建物の全体の大きさによっても、1枚の用紙に
入るか入らないかの問題もありますので、
「絶対この縮尺」というわけではありませんが、
誰が見てもパッとわかるというのは、この辺では
ないでしょうか。
(正式には、製図のルールもあるのですが、
あまり細かいことには言及しません。)

もし、家をお建てになる方でしたら、
そう高いものでもありませんので、1本お求めに
なられてもいいのではないかと思います。
サイズも携帯できる小さなものから、実寸で30センチ
くらいになる大型のものまでありますが、
小さいものは、1本数百円からホームセンターなどでも
販売しています。

熱心な建て主さんでは、ありとあらゆるところを
自分で測ってみる方もいらっしゃいます。
設計士の立場では、そのたびにご質問のお電話を
いただいたりするものですから、精神的にプレッシャーを感じますが、
実はその過程で、建て主さんもこれから建てようとする建物の
生活シュミレーションに思いをめぐらしたりすることになりますので、
その都度、気づいたことを修正していくと
結果として、最終的には良い建物が出来上がるように思います。

人気ブログランキングへ
posted by 建築士ky at 10:00| Comment(0) | 設計編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

広告


この広告は60日以上更新がないブログに表示がされております。

以下のいずれかの方法で非表示にすることが可能です。

・記事の投稿、編集をおこなう
・マイブログの【設定】 > 【広告設定】 より、「60日間更新が無い場合」 の 「広告を表示しない」にチェックを入れて保存する。