紆余曲折はありましたが、基本構想が決まりました。
というより、踏ん切りをつけました。
これまで、このブログでお話させていただいたように、
家づくりでは、いろんな部分の「どうするか?」
〜間取り、意匠(デザイン)、構造、設備などの各部門のこと、
それぞれの細かい部分のこと、それらを統合した全体のこと、など〜
を考え、決めていくことになるのですが、
“あちらを立てれば、こちらが立たず”のようなことは、
日常茶飯事に発生します。
一口に言えば、そのような問題を解決していくのが、
「設計」というものだと思うのですが、
最終理想状態へのアプローチは、それこそ、無限にあるようなものなので、
一晩寝たら、懸案事項への別の解決方法を思いついたりして、
永遠にその繰り返しになってしまうこともありがちです。
仕事として受注した設計業務ですと、
基本的に締め切りというものがありますので、
その限られた時間の中で最大限格闘するわけですが、
自分自身の家の設計となると、〆切が、あって無いようなものです。
〆切は延ばしていいから、もう少し考えようと思えば、
誰も文句を言いません。(家族は、いいますが・・・。)
だからといって、いつまでもそんなことを言っていたら
いつまでもゴールには、たどり着かないことになります。
それもあって、水害後の2004年の秋から考え始めた
我が家の設計も、基本設計が固まるまでに2年近くを
費やしていました。
もちろん、その間に正規の設計業務のほうを主体として
やっていますから、
我が家の設計は、時間外のアルバイトのようなものですが、
それにしても、時間がかかりすぎているのは確かです。
ともあれ、「えいやっ!」と気合一発、もう後戻りは
しないと決意した時は、すでに2006年の春になっていました。
いくつかの、大きな柱・・・
○小さいこと
○家の中を細かく仕切らないこと
○軽いこと
○単純明快であること
○光を多く取り入れること
○建築仕上げは、ローコスト
○設備機器は、最新のものを奢る
○家全体が一体感を持っていること
を基本方針として、基本設計(配置、平面、立面、断面)などを
作成し、模型を造りました。
(道路から見た正面のイメージ)
(1階の間取りを模型で見る)
(2階の間取りを模型で見る。洋室は子ども部屋、和室は夫婦の寝室になります。)
(1階、2階の上下のつながりを模型の断面で見る。サンルームが南側。)
これをスタート地点に、見積もりや工事をするための建築図面の作成・・・
実施設計を始めます。
家の出来上がりイメージは、すでに頭の中に完成されていますので、
あとは、図面を描くという作業のみ。
残業でも、徹夜でもなんでもしてガンガン進むだけです。
ラベル:基本構想