2006年7月19日
基礎の鉄筋組みが概ね進んできましたので、
ここで鉄筋の「配筋検査」を行います。
(なお、配筋検査は、担当建築士が行う「現場監理」の
業務に入りますので、建て主さんは、特に厳密になる必要はないでしょう。
ただし、概要を知っていると、現場を見たときに良し悪しがわかるので、
現場が良好に進行しているかどうかの判断にもつながります。)
■1.鉄筋径の確認
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まず、部位ごとに使用する鉄筋の太さが違いますので、
設計どおりに間違いなく使い分けがなされているかを確認します。
布基礎は、“T”の字をさかさまにしたイメージで、
「丄」の形をしています。
水平の部分を「ベース」または「フーチング」と呼んでいます。
また、垂直のタテの部分を「布基礎の立ち上がり部分」と呼びます。
我が家の基礎の場合、水平につながる鉄筋で、
立ち上がりの最頂部と丄の交点の2ヶ所は、鉄筋の径が太く「D13」を、
その他が細い方の「D10」を使います。
タテ棒の鉄筋は、すべて「D10」です。
■鉄筋の間隔
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次にチェックするのが、鉄筋と鉄筋の間の間隔の寸法です。
鉄筋が隣どおし、どのくらいの間隔で並んでいるかは、
その建物が必要とする強度によって異なりますが、
実際の組立てで、設計図面どおりの間隔になっているかを
確認します。
我が家では、25センチ間隔にする設計ですので、
巻尺で確認していきます。建築現場の精度でピッタリということは、
まず無いので、1つの間隔が24とか26センチとかでも、
3つあわせて75センチになっていればOKの判断にします。
基礎ベース(フーチング)の“幅”の方向についても確認します。
コンクリートの外形で幅60センチの設定なので、そこからカブリ分を引いて
鉄筋で48センチになっているかを確かめました。径は「D10」です。
ちなみに「カブリ」とは、鉄筋の外側にコンクリートの部分が何センチかぶっているか、
という基準で、建築基準法で部位ごとに定められています。
コンクリートもあまりに薄いと、瓦せんべいのようなもので、
パリンと割れてしまいます。何センチ以上必要かを、決めてあるのです。
高さ方向についても、測定します。
一番最上段と最下段が「D13」の鉄筋で、他が「D10」です。
もう1つ重要なのが、鉄筋の重ねてある部分の「重ね長さ」です。
鉄筋は、ロールのように、ずっとつながっているモノではないので、
長さが足らなくなったら継ぎ足していく必要が出てきます。
そのときに、何センチ重ねましょうという基準が「建築基準法」で
定められています。それについても基準を満たしているか、確かめます。
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以上、概要をお話しました。
他にも、基礎開口部の補強鉄筋など、重要なこともありますので、
監理をする建築士さんにお聞きになったりしても良いでしょう。
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