2006年7月18日
今日から建設重機が現場に入って、地面を掘り始めます。
「根切り」と呼ばれる工程です。
■根切り(ねぎり)
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「根切り」は、コンクリート基礎とその下の割栗石(わりぐりいし)を
設置する分だけ、地面の土を掘る作業です。その掘る部分の一番深いところを
「根切り底」と言って、その実際の寸法は、先日の「遣り方」で貫の板に
記しておいたレベル(高さ)の基準線から計算して割り出します。
高さ(レベル)を測る光学式の測定機械なども使用しながら
掘る深さを正しく確認しながら掘り進めます。
■砕石敷き込み
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コンクリートの基礎は、掘った土のままの面に直接コンクリートを
流すのではなく、土とコンクリートの間に「割栗石」という角の立った
大きめの石を立て(小端立て)て敷き並べます。
というのが、伝統的な木造在来工法の正式なやり方なのですが、
現在では、割栗石を並べないで、「砕石」を敷き詰めるやり方も
存在します。我が家はこのやり方にしています。
どちらにしても、最終的には、細かい砂利をスキマに充填した後で、
よく突き固めます。突き固める時は、「ランマー」というエンジン付きの
機械でダンッダンッダンッ!と押し付けて固めます。
掘る幅は、基礎底盤+400ミリ位で掘っていきますので、
我が家のように小さい建物で更に基礎底盤を600ミリにした場合、
ほとんどの部分を掘ることになり、
掘らないところが台状にちょっとだけ残るようなカッコウです。
■地盤強度について
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我が家を建設した2006年当時は、まだ法制度化されていませんでしたが、
現在では、「住宅瑕疵担保履行法」という法律が実施されています。
これは、全ての新築住宅を対象に、施工者の責任履行を確実にするために、
「建設業者の資力確保」と「設計施工内容の確実な実施」を業者に義務づけた法律です。
現在では、これらを満たしていない建設業者は、新築住宅を建てることができません。
その法律の設計施工基準のうちの1つに、
「地盤強度」と「基礎の設計詳細」が定められています。
ですから現在では、家を建てるときには、
「地盤調査」をして、「地盤改良」をし、
そして、その地盤強度に見合った「基礎の設計」をするという
プロセスを必ずやっているのです。
(※既にガチガチの硬い地盤であることがわかっているような場合、
一部の例外もありますので、それは個別の判断が必要です。)
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