2006年7月10日
今日は、「浄化槽」を埋めます。
「地縄張り」のときに、ここに、浄化槽を埋めるという位置も
測って出しておきましたので、そこを、水道工事屋さんが掘っていく
ことになります。
梅雨の中休みというか、青空が出て、今日はいい天気です。
爽やかな朝一番から、水道工事会社の皆さんが3〜4名集まり、
社長の指示の声が響く中で、それぞれの役割準備が始まりました。
■浄化槽とは?
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どの建物でも、その建物から出る汚物は、そのままではなくて、
キレイな水に“浄化して”公共の側溝などに流さなくてはなりませんが、
その“浄化する”ための設備が「浄化槽」と呼ばれる地中に埋められた
タンクのようなものになります。
以前は、トイレの小便・大便だけを浄化槽に入れて、浄化していましたが、
現在は、法規が変わって、トイレの他に台所やお風呂などの生活排水も
浄化槽に入れて浄化してからでないと、家の外に放流できません。
このタイプを総称して「合併処理浄化槽」といいます。
また、都市部などで既に「公共下水道」が完備している区域では、
浄化槽を敷地内に設置する必要がなく、トイレの汚水や生活排水を
直接、家の前の道路下に埋まっている公共下水道の管に接続して、
流すことができます。
■浄化槽が汚水を浄化できる理由
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浄化槽の中の水には、微生物が存在していまして、
その微生物が有機物(要は汚物)を分解する過程で
水を浄化する作用が発生しています。
また、浄化槽の中は、いくつかの部屋に分かれていまして、
分解しきれない固形部分を底に沈殿させたりする作用も
働いています。
ですから、3ヶ月に一度の浄化槽のメンテナンスのとき、
我が家の場合、よく言われるのが、
「トイレットペーパーをちょっと使いすぎですねぇ。」
つまり、分解しきれずに残っているということなのです。
普通、大なり小なり、そういうものなのですが、
我が家の場合は、よそ様に比べると、ちょっと多いらしいのです。
■浄化槽のメンテナンス
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基本的に浄化槽を新設するときは、浄化槽のメンテナンスを
お願いする管理会社さんに、家の完成後、入居する前に、
最初の微生物や水を入れるところから始まります。
我が家の場合は、建設会社さんや水道工事屋さんではなくて、
浄化槽管理会社さんの仕事でしたので、
建設工事費とは別に、生活が始まってからの費用として、
管理契約を結んだのでした。
■穴を掘る工事が大変になってきた
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さて、浄化槽を埋めるために、工事屋さんは、どんどんと
穴を掘り進めます。我が家の場合で、1.8メートルほどの深さまで
彫るとのこと。
しかし、地縄張りの日に、ベテランの職人さんが想像していたとおり、
深くなるにつれて、湧き水が出始めました。
とうとう小型の重機では、うまくいかなくなり、
ポンプで水を排出しながらの「手掘り」に切り替わりました。
お昼を過ぎると、気温が30度を越えるほどに上がってきて、
汗と泥水とで大変な状況での工事になりました。
本当に頭の下がる思いです。
こういった努力の積み重ねで、家が建ってゆくことは、
心に刻んでおかねばなりません。
3時をまわる頃にようやく予定の深さまで届き、
浄化槽を実際に設置する工事に移りました。
本当なら、3時休みにしたいところでしょうが、
今休むと、その分、湧き水が溜まってくるので、安定するところまで
休みなしに一気に行くということです。
タンク状の浄化槽が地下水で浮き上がるのを防止するために、
浄化槽の中を水で満たすことと、土の埋め戻しが完了したのは、
陽の傾く頃でした。