まずは、単純ですが、もっとも重要といっていい作業の
「地縄張り」をおこないます。
■「地縄張り」とは?
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「地縄張り」とは、敷地の地面にビニール紐などで、これから建てる建物の
外形(アウトライン)を描いていき、建物の位置を確認する作業(工程)です。
キャンプの時にテントを固定するために使う“ペグ”のような小さな杭を
家の外形の角々に刺していき、それにビニール紐を絡ませながら、
家の外周ひとまわりを結びます。
紐で描かれた建物位置を見ると、「おお、ここに建つんだな。」と
イメージが湧いてくるので、家を建てる現実味を実感します。
■地縄張りのポイント
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ここで見ておきたいのは、建物と周囲の敷地境界線とのスキマのでき方です。
ものすごく広い敷地でしたら、ちょっとくらいの差は、気にならないでしょうが、
我が家のように、狭い敷地の中に、いっぱいいっぱいに建てるときは、
ちょっとした違いが、後で大変なことにもなりかねません。
例えば、お隣との境界線と建物の離れ寸法が、図面より小さくなって
しまったとしたら、それでOKにするか、それとも、反対側の離れ寸法も
少し減らして加減するか、とか考えなくてはなりません。
何かをそこに置く予定などがあれば、なおさらです。
自転車置き場に始まり、灯油のタンクや、エコキュートのユニットなど
外部に設置するものも結構あります。
また、狭いままで、建物が建ってしまった後で、お隣から、クレーム・・・
「最初の予定より近いんじゃ、困るよ。」と言われるケースもありますから、
この「地縄張り」のうちに、よーく考えてみることが大切です。
■浄化槽の設置位置を決める
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この、地縄張りの時に、一緒に浄化槽の埋設場所も決めました。
我が家の狭い敷地では、実際に重機(建機)が入り始めたり、基礎ができたり、
建物が立ち上がったりした後で、浄化槽を埋める作業は、困難だと判断し、
基礎工事にかかる前に浄化槽を埋めることにしたのです。
建設会社のT専務さんが我が家の現場監督もして下さるので、
もちろん地縄張りの陣頭指揮を執っていましたが、
浄化槽の位置決めでは、水道工事会社の社長さんまでいらしてくださって、
お二人+私で、位置確認を進めました。
設計図にも、浄化槽位置は計画してあって、そのとおりで良いわけなのですが、
実際の敷地に立って、地縄で家の位置が見えた段階で、もう一度チェックします。
予想外の問題は出ていないか?浄化槽への配管経路上に不測の障害物はないか?
現実の配管経路では、本当に充分な流れの勾配が取れるか?などなど。
まずまず、問題はなさそうなので、位置も予定通りに決まり。
来週の埋設工事日程もそのとおりでゴーサインが出ました。
■職人さんの経験は頼りになります
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ただ、水道工事の職人さんが言うには、
ここの近所の現場で浄化槽を埋める作業をした経験があるが、
そのときにかなり水が出た、とのこと。
つまり、地下水位が割りと高くて、地面を掘っていくと、底の方が
水溜り状態になるのだそうです。
(浄化槽を埋めるには、2メートルくらいは掘りますので。)
埋設工事当日は、それに対応した機材や対策を持って
現場に来るということで、そういう経験豊富な方に入っていただくと
やっぱり安心の度合いが違います。
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ラベル:地縄張り