いよいよ実際の現場工事にかかります。
その前に、頭を横切ったのが、「地鎮祭」をどうするか?
ということです。
さて、地鎮祭というと神主様やお寺様に来ていただいて、
祝詞などをあげていただくのが、一般的に見られる形式ですが、
なけなしの予算の中で進めていることもあり、
そんなに大げさなことはできない気持ちでした。
さりとて、全く何にも無しでは、
それはそれで気になる部分が心に残ります。
私は、決して信心深い人間ではありませんが、
これから先、安全に工事が進んでくれることを思うと、
祈りを捧げることも必要な儀式のように思えます。
実家の親に相談すると、
そんなに形式に縛られなくても、やれる範囲で
やればいいのではないか、とのアドバイスでした。
父親自身も今の実家の家を建てるときは、
まだ若くて、手持ち金もない状況だったそう。
自分でお寺様に行って、お札をもらってきた逸話を
聞きました。
私も、見よう見まねですが、自分で「地鎮祭」らしきものを
することにしました。
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■お寺様に御札をもらいに行く
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地鎮祭の式を執り行うのは、神式、仏式、キリスト教式、等々、
あると思います。また、それぞれの宗派に更に分かれていますから、
微妙な違いを含めれば、相当数のやり方が存在することになります。
私自身は、普段の日々、お寺に行って勉強したり、お坊様とお話を
したりということが皆無な人間ですが、多少の縁というのもあって、
父が行ったお寺に、自分も行くことにしました。
まったく面識もないところで、
それもキチンとした式を執り行うのならばいざしらず、
「御札だけ下さい。」というのは、
なにやら失礼なことだと申し訳なく思いながらも、
我が家の事情などを説明いたしました。
お坊様は、流石に徳を積んだ方でいらっしゃいます。
「いいんですよ。」とやさしく接してくださいました。
敷地の4隅に立てるので、4枚のお札です。
本来ならば、それぞれの家に応じてお経を上げたりして
御札に個別の思いを込めるのだそうですが、
今回は、省略です。
4枚で、2000円也。
お金で買うのではなく、御寄進料とか御祈祷料でございます。
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■御札を立てるための、その他のアイテム
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御札を敷地の4隅に立てるためには、細い竹が必要です。
お寺様で御札をいただいた帰り道に、ホームセンターに寄りました。
直径10〜12ミリ程度の「細竹」を購入。
5本、1束で125円。
一緒に、御札を雨などから守るために、小さくて透明なビニール袋も
購入しました。
本当は竹にも、この種類がいいとかの基本があるのかもしれませんが、
“自己流”ですから、気にしないことにしました。
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■御札を立てる
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敷地に戻って、御札を立てる準備です。
買ってきた細い竹の先の方、長さにして御札の長さより少し多めに
縦に半分に切っていきました。
2つに割れたところに、ビニール袋で包んだ御札を挟み込んで、
その御札の上下の竹をところを紐で縛りました。
これで風が吹いても御札が落ちることはないでしょう。
そうやって、全部で4本をこしらえました。
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■祈りを捧げる
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その日は、「友引」ということで、
“午前と夕方・晩が吉”というものなのだそう・・・。
そういうところだけは、気になってしまう私です。
で、夕方、工事の現場監督もしてくれる建設会社のT専務さんも
来てくださって、超略式(?)地鎮祭をやりました。
4隅に御札を立て、4隅と真ん中に清酒、塩、お米をまきました。
専務さんと2人で祈りを捧げ(心の中で)、
最後は、残った日本酒を2人で茶碗で一口ずついただきました。
地鎮祭の基本は、土地の神様に祈ることですから、
工事が安全に最後までたどり着けるようにとの、
私たちの思いが少しでも届けばいいなぁ、と願ったのでした。
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明日は、「地縄張り」です。
一歩一歩ながら、家づくりが確実に進んでいきます。
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ラベル:地鎮祭