モンゴルの「ゲル」という住まいです。
「ゲル」は、草原の中で円形に場所を囲い、屋根を乗っけた
遊牧のための移動式住居です。
丸いテントのワンルームに生活のすべてが詰まっています。
しかし、定住ではありませんから、ある意味、身軽です。
このコンセプトは、我が家にヒントをくれていると思います。
さて、草原をイメージできたところで、
私はもともとマンガ好きだったり、物語好きだったりするものですから
どうしてもソッチ方面に行きがちになってしまうのですが、
リンクした物件(?)に思い当たりました。
日本でも人気のアメリカのテレビシリーズ
『大草原の小さな家』です。
こちらも、究極的に小さな生活をしています。
基本的にワンルーム的なのですが、そこはアメリカ文化ですから
寝食分離が図られていたと思います。
ただ、“小さな家”ですから、個室というよりも
一人一人の寝るスペースといったほうが適切かもしれません。
いわゆる、オールインワン的な子ども部屋はなかったように思います。
そうやって、たどり着いたものが、
立体的なワンルーム
という形式です。
廊下をなくして、個室は寝るだけの最小の広さにして、
食事のテーブルは勉強にも作業にも何でも使えるように
少し大きめにして・・・と構想が出始めました。
そういえば、どの家も形式ばった玄関がないなぁ。
玄関戸を開けるとすぐに食事の場所だったり。
例えば、ムーミンの家だって、玄関開けたらすぐご飯・・・的な間取りです。
ちなみにムーミンの家は、1階が誰でも出入する公共的な食堂で
2階以上が個室のようです。そんな感じもステキかも。
少なくとも今回は、サザエさんの家ではないのです。
『大草原の小さな家』は、自分たちで生活をつくりあげていく物語です。
水害からもう一度生活を立て直そうとする自分自身に照らして
勇気づけられるようでした。